正面玄関
最上部千鳥破風、中上部入母屋造り、そして上部が唐破風という、手の込んだ造りとなっています。
入母屋造りの屋根
上部を切り妻造りとし、その四方に庇屋根を配しています。千鳥破風、唐破風と相まって重厚さを醸し出しています。
 現在の建物は大正6年(1917)に完成したもの。当時の12代当主・小山田治右衛門は、その3年前に甚大な被害を出した
強首地震で倒壊した当時の建物
強首地震で倒壊した当時の建物
「強首地震」での教訓から建築にあたって耐震性を重視し、当時の宮大工であり匠長であった井上喜代松を1年間京都に派遣し耐震技術を習得させました。その結果、屋根裏までつながる太い柱や、梁と柱を結ぶ木組みの筋交いを入れるなど念入りな耐震構造が取り入れられることになりました。また、2階部分は「地組み」という工法で建築されています。これは、あらかじめ2階部分を地面で組み立て、いったん解体し1階部分が完成してからその上に2階を組み上げるというもので、手間をかけた精巧な工法で建築の誤差を解消しています。
 外観では社寺建築を思わせる千鳥破風と入母屋造り、唐破風を採用した屋根が特徴。建築法はもとより、建材も希少な材を所有地より調達するなど、いたるところに建主の確かな思想と磨き抜かれた匠の技を活かし、3年の建築期間を経て完成した樅峰苑は、現代にいたるまでその豪壮な姿を守り、建物自体がもはや価値あるアンティークとなっています。
懸魚
防火のまじないとして波や龍、鯉など水に関係のあるものを形どり、神社や寺院、地主の家などの屋根の下に飾られるものです。素材は欅。
樹木が茂る広い庭園
天に向かって聳え立つ樅の巨木の圧倒的な姿をはじめ、銀杏や杉、紅葉などが苔むす庭に立ち並び、四季に美しさを彩ります。
ロビー側入口
現在フロントや事務室を置いているロビー側は、もともとは土間で身内用の脇玄関として使用されていた場所でした。
樹々の姿を愛でながら
窓から眺める自然の美しさが心も豊かな気分にさせてくれます。

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